デビッド・ゲイツ その1
2023.09.25
Songwriterシリーズ、
今回は David Gates を3回シリーズで取り上げます。
David Gates は1940年、オクラホマ州タルサで生まれています。母親はピアノ教師でした。子どもの頃からピアノ、バイオリン、ベース、ギターなどを弾いていたそうです。高校時代に Leon Russell と出会い、一緒にバンドを始めます。バンド名は The Accents といい、1957年にはChuck Berry のバンドとしてツアーを回ったそうです。同年にシングル David Gates が書いた "Jo-Baby" CW "Lovin' at Night" を Perspective Sound Records からリリースしています。1959年に David Gates 自身のシングル " Walkin' And Talkin" をリリース。
1961年に David Gates は家族と一緒にロサンゼルスに移住。本格的に楽曲制作、そして録音スタジオでプロデューサー、アレンジャーとして働くようになります。1962年には David Gates と Leon Russell のデュオグループ、David & Lee で シングル"Sad September"をリリース。曲を書いたのは、このシングルをプロデュース、アレンジを担当した Gary Paxton でした。B面の "Tryin' To Be Someone" は David Gates のペンによるものです。この頃になると、Johnny Burnette、Johnny Crawford といったシンガー達にも楽曲を提供するようになります。また David Gates はアレンジャーとしての腕を買われ、自作以外の曲も積極的にアレンジ、プロデュースを行いました。
(次回に続く)
Jo-Baby (David Gates) / David Gates and Accents (1957)
David Gates がオクラホマ時代に Leon Russell らと組んだバンド Accents 。David Gates がボーカルを執っています。Jo-Baby とは高校時代のガールフレンド、Jo Rita のことで後に2人は結婚します。
Tryin' To Be Someone (David Gates) / David & Lee (1962)
David & Lee とは David Gates と Leon Russell によるデュオグループ。プロデュース、アレンジを担当した Gary Paxton です。
No One Really Loves a Clown (David Gates) / Johnny Crawford (1962)
No One Really Loves a Clown (David Gates) / David Gates (1963)
1962年、ティーンシンガー Johnny Crawford に提供した楽曲。プロデュースは Carole King の夫であった Jerry Goffin 。Del-Fi Records からのリリース。
翌年の1963年、David Gates がセルフカバー。同じく Del-Fi Records からのリリースです。Johnny Crawford の時はB面でしたが、今回はA面としてリリースしました。。
Nothing Left to Do But Cry (David Gates) / Merry Clayton (1963)
Nothing Left to Do But Cry (David Gates) / Lulu (1964)
1963年、Merry Clayton に提供したナンバー。Capitol Records からリリースされました。出版元の T. M. Music, Inc.とは、Terry Melcher. が興した音楽出版社です。Merry Clayton は後にセッションシンガーとして活躍。彼女の弟は Little Feat のパーカッションの Sam Clayton です。
翌年、イギリスのシンガー、Lulu がこの曲を取り上げました。
The Okie Surfer (David Gates) / The Country Boys (1964)
David Gates を中心にスタジオワーク用として結成された The Country Boys 。1964年、Del-Fi Records からリリースされたサーフナンバーです。
Lonely Girl (David Gates) / Gwenn Stacey (1964)
Gwen Stacey という女性に提供した曲。RCA Victor Records から1964年にリリースされました。憂いのあるメロディです。プロデュースは ジャズサックス奏者出身で RCA Victor Records で、Henry Mancini などを手掛けてきた Joe Reisman です。
* The Accents (一番右が David Gates)
* 上記写真 : David Gates (左) と Leon Russell (右)
(富田英伸)