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シュガーダンス、楽しみなインディーズバンド

2023.10.16
丸の内

丸の内

シュガーダンス

配信EP「あこがれ」 (2021)

ここ数ヶ月の間、二つのインディーズのバンドの曲をよく聴いています (あくまでも私の耳に入る狭い範囲になりますが……) 。

その中のひとつをご紹介します。シュガーダンスという名のバンドです。

シュガーダンスは、大学時代の音楽仲間で2019年に結成された男女4人組のバンドです。

彼らを知ったのは、「この道は」という曲の今年5月のライブ映像をYouTubeで見てから、その後、デビューシングル「サイダー」、そして一昨年配信EPとしてリリースされた『あこがれ』から「丸の内」「風邪をなおす」「gloaming」の3曲を、続けて彼らの音楽を追っかけてきました。





「既に秋の風が吹いていた/古めかしいビルのあいだをなぜゆく/こじゃれたカフェで痛くなるくらい甘いコーヒーを……」
と歌われていく「丸の内」。



女性のリード・ヴォーカルの落ち着いて、ストレートに響くピアノの弾き語りの歌唱に、音かずの少ないバンドのサウンドが前述した歌詞の世界とマッチし、歌詞のことばが聴く者の耳に染みとおるように入ってきます。

先日、私は数バンドが出演したライブイベントで初めて彼らのライブを見る機会を得ました。「丸の内」をていねいに再現され、他の曲も前述した音かずが少ないシンプルなサウンドに包み込まれた女性のヴォーカルが私の耳をひきつけました。まだまだ、これからのインディーズのバンドだと思いますが、彼ら独自の世界を少しずつですが、作っていくことを予感をさせるライブでした。

シュガーダンス……楽しみなバンドとして期待とワクワク感を持って聴き続けたいと思います。




(伊東 潔)