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ニューヨーク・メッツ内野手、ホセ・イグレシアスの大ヒット曲 OMG

2024.10.14
OMG

OMG

José Iglesias 'CANDELITA'

Digital Single (2024)

2024年MLBナショナル・リーグは今日 (10/14) からドジャース対メッツのリーグ優勝決定戦が始まりました。ロスアンゼルスは大谷翔平選手らの活躍で盛り上がっていますが、ニューヨークを盛り上げるのはこの人。歌って踊れる現役内野手、ホセ・イグレシアス (34) です。


OMG / José Iglesias 'CANDELITA' (2024)

意味がわからないかもしれませんが、赤いジープを運転しているいい男が、ホセ・イグレシアス選手です。
"OMG" は彼が自分で作曲し歌い、メッツのホームラン・セレブレーション曲になり、さらにはなんとビルボードほかのラテン・ソングのチャートNo.1を獲得してしまいました。Candelitaは彼の歌手名で、小さなキャンドルという意味だそうです。

ホセ・イグレシアスはキューバ生まれ。18歳で亡命し (現在は米国市民権を得るに至る) 、ボストン・レッドソックスやデトロイト・タイガースでレギュラークラスの活躍をしました。しかし、私の印象はなんと言っても2021年のエンゼルス時代。大谷翔平選手がホームランを打つと、毎回真っ先にベンチから出て、手形を切るようなパフォーマンスで彼を迎えていたのがホセです。

ホセ・イグレシアスはエンゼルスで大谷の仲良し&元気な遊撃手でしたが、どうもポロポロエラーをする印象があり、そのシーズン終了を待たずエンゼルスから自由契約となってしましました。翌2022年はコロラド・ロッキーズで過ごしていたそうなのですが、2023年は契約に恵まれず、ついにメジャー出場ゼロのシーズンになってしまいました。

そんな中、彼が戻ってきたのがニューヨーク・メッツ。マイナー (二軍) 契約を経て5月31日にメジャー登録されると、そこから奇跡が始まります。メジャー契約も確保されない不安なオフシーズン中に作った "OMG" をチームメートに紹介すると、そこからチームに浸透し、ついには6月28日にニューヨークの満員のスタジアムで試合後にショーをするに至ります。同日に公式発表されたこの曲は、3週間後の7月20日にビルボードの Latin Digital Song Sales の一位を獲得しました。


OMG Citi Field Live / José Iglesias 'CANDELITA' (28 June, 2024)

ちなみにこのスタジアム (シティ・フィールド) はいわゆるシェア・スタジアムの後継で、ポール先生が柿落としのコンサートを行ったところです ("Good Evening New York City") 。

メッツはイグレシアス登場前は借金10の地区4位に沈んでいましたが、その後勝ちを重ね、結局ワイルドカードの最後の枠 (リーグ6位相当) でポストシーズンに滑り込み、さらにリーグ3位、リーグ2位を撃破して、このドジャースとのリーグ優勝決定戦に勝ち上がりました。


なんども出てくる、とてもいいフレーズ

Oh my god! Todo lo malo échalo pa’ allá
Oh my god! Dame salúd y prosperidad

神よ、悪いものは向こうへ
神よ、健康と繁栄を与えたまえ

(節分ですね)

リミックスバージョンも発表されたところ。


OMG (Remix) / Pitbull x Candelita x Silvestre Dangond

彼は、野球も音楽も真剣に続けていきたいと言っています。ホセ・イグレシアスを応援していきたいと思います。

(たかはしかつみ)