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Kalimba Productions の頃の Skip Scarborough

2024.10.17
So, So, Happy

So, So, Happy

Skip Scarborough Part 1

(1977)

#Songwriter

Songwriterシリーズ
今回は Skip Scarborough を取り上げます。

Skip Scarborough は主に1970年代、ソウル、R&B等で活躍したソングライターです。特に 1970年代中期、Earth, Wind & Fire 及び Kalimba Productions 関連作品において素晴らしい作品を遺しました。

今回、第1回はまず、Earth, Wind & Fire 及び Kalimba Productions 関連作品を取り上げ、第2回ではそれ以外の作品を聴いていきたいと思います。


So, So, Happy (Skip Scarborough) / Valerie Carter (1977)

Skip Scarborough の名前が心に刻み込まれた曲がこの曲でした。Howdy Moon に在籍していた女性シンガー Valerie Carter のファーストソロアルバム『Just A Stone's Throw Away』のA面最終曲。Kalimba Productions 制作で演奏は Earth, Wind & Fire の面々でした。とっても愛らしい曲。何度も聴きました。このアルバムは Earth, Wind & Fire の Maurice White と Little Feat の Lowell George が分け合って、サウンドプロデュースしたアルバム。Earth, Wind & Fire と Valerie Carter の取り合わせが新鮮でした。Deniece Williams や Linda Ronstadt のバックボーカルもキュート!


Sing a Song (Skip Scarborough) / Earth, Wind & Fire (1975)

1975年の Earth, Wind & Fire の2枚組アルバム『Gratitude』はライブ主体に構成されていますが、後半にはスタジオ録音の楽曲が収録されていました。先の Valerie Carter『Just A Stone's Throw Away』のプロデューサーでもある音響エンジニア George Massenburg によるくっきりとした音像。ライブの熱狂をクールダウンしてくれるような爽やかなメロディ、Earth, Wind & Fire による軽快な演奏です。


Love's Holiday (Skip Scarborough) / Earth, Wind & Fire (1977)

続けて、Earth, Wind & Fire、1977年のアルバム『All 'N All』から。この頃から、音が洗練していく Earth, Wind & Fire ですが、Skip Scarborough のスマートなメロディラインは大いに役だったと思われます。ホーン、ストリングスアレンジに Eumir Deodato のクレジット。こういうところが Maurice White の音楽交流の広さです。


Walking The Line (Skip Scarborough-Maurice White) / The Emotions (1978)

1968年にシカゴで結成されたソウルガールグループ、The Emotions。1978年、Kalimba Productions 制作のアルバム『Sunbeam』から。Maurice White との共作です。アレンジは シカゴ出身の Tom Tom 84 こと Tom Washington。相変わらず、心地よいミディアムリズムナンバー。Earth, Wind & Fire の "Boogie Wonderland" のバックボーカルも彼女らです。


Don't Ask My Neighbors (Skip Scarborough) / The Emotions (1977)

続いて、The Emotions、1977年の大ヒット曲、"Best Of My Love" 収録アルバム『Rejoice』から、美しいソウルバラード。繊細なキーボード演奏は Skip Scarborough 。アレンジは先の同様に Tom Washington 。


I'd Rather Have You (Skip Scarbrough) / Earth, Wind & Fire (1972)

Earth, Wind & Fire の3枚目のアルバム『Last Days And Time』収録曲。Skip Scarborough が Earth, Wind & Fire に書いた曲の中でも初期の曲となります。Earth, Wind & Fire 唯一の女性メンバーだった Jessica Cleaves をフィーチャーしています。Jessica Cleaves に関しては第2回目で取り上げていきたいと思います。




(富田英伸)