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ON
THE STREET CORNER 3 |
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CD |
WPCV-10032 |
1999.11.25 |
MOON/Warner |
LP |
WQJV-103 |
2000.2.25 |
MOON/Warner |
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1. |
Dedicated To The One I Love |
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Ralph Bass &
Lowman Pauling |
2. |
Stand By Me |
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Ben E. King, Jerry
Leiber & Mike Stoller |
3. |
Gloria |
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Esther Navarro |
4. |
Angel |
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Sid Tepper &
Roy C. Bennett |
5. |
Dream Girl |
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Morman Fox |
6. |
Their Hearts Were Full Of Spring |
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Bobby Troup |
7. |
Don't Ask Me To Be Lonely |
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Richard Blandon
& Hiram Johnson |
8. |
Love You So |
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Ron Holden |
9. |
Love T.K.O. |
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Cecil Womack, Gip
Noble & Linda Womack |
10. |
Why Do Fools Fall In Love |
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Morris Levy &
Frankie Lymon |
11. |
Heavenly Father |
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Edna McGriff |
12. |
Love Can Go The Distance[Album Rimix] |
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Alan O'Day &
Tats Yamashita |
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Track 12....アルバム用にリミックス。
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Doo-Wopを中心とした彼自身のワンマン・アカペラによる企画アルバムの3作目。番外編の『Season's
Greetings』を加えるとほぼ6〜7年毎にこうしたアカペラ・アルバムが製作されており、達郎の音楽的表現スタイルのひとつとして既に重要な位置を占めている。今回の収録曲は有名無名を問わず自らの"死ぬほど"好きな曲というのが選曲の基準。そこには一般リスナーへの迎合もマニアへの対抗意識も無く、そうした意味では、この
『On The Street Corner 3』が達郎の趣味を最も色濃く反映してることになるだろう。だからといって独善的な印象はなく聞いて楽しめる本当に良い曲ばかりだ。
音作りは相変わらず緻密ではあるもののそれに伴う息苦しさは感じられず、豊かで開放感溢れるコーラス・ワークは達郎サウンドそのもの。回を重ねるごとに、ワンマン・アカペラのスタイルも円熟味を増してきた感があり、またアレンジはオリジナルを基本にしていながらそれらのスタイルに従属することなく完全に自分の物にしているあたりはさすがである。
オープニング曲はやはり Doo-Wop。その「Dedicated To The One I Love」は、いくつかあるバージョンの良いとこ取りで構成。ストリングスによる間奏がアカペラで再現された「Stand
By Me」。「Angel」はクリフ・リチャードのバージョンをアカペラ化、この曲は『Big Wave』に収録された「Magic Ways」のリズム・アレンジの元にもなった曲である。Four
Freshmen の「There Hearts Were Full Of Spring」はアカペラ・オープン・ハーモニーの極致。Teddy Pendergrass
が歌った「Love T.K.O.」ではドラム・ループを用い90年代的アプローチを試みている。最近になって正しい歌詞が判明したという「Why Do Fools
Fallin' Love」は Doo-Wop の超スタンダード・ナンバー、そして、「Heavenly Father」はストイックなハーモニーで厳かに奏でられる。エンディングは「Love
Can Go The Distance」。今回初めて収録された自身のオリジナル曲である。
(片尾周一) |
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