Wonderful Summer
『Wonderful Summer』
Robin Ward
Dot DLP-25555/ LP 1963
 梅雨明けの晴れた日曜の朝。このレコードをターン・テーブルに乗せましょう。聞こえてくる懐かしい波の音。今年もあの眩しい季節がやってきます。
 Robin Ward は Jackie Ward の名前で Los Angeles を中心に活躍していたセッション・ヴォーカリスト。この「Wonderful Summer」は彼女の愛娘の " Robin Ward " の名前を拝借して Dot Records からのデビュー曲。でも娘さんがいらっしゃるとは思えないような愛らしい声です。
作曲とアレンジは西海岸を中心に活躍していたアレンジャー、Perry Botkin Jr.。アルバムは殆どスタンダード・ナンバーのカバーで占められていますが、彼の素晴らしいアレンジを堪能できます。
 Robin Ward 名義ではこのアルバム1枚と The Beach Boys「In My Room」のカバーで知られる「In His Car」等数枚を残したのみで、その後は 本名 Jackie Ward の名前で、自ら、Jackie Ward Singers を率いて活動、また Ray Conniff Singers、Anita Kerr Singers を始め、多くのコーラスグループに参加したり、スタジオで様々なアーティストのバックコーラスの仕事を手がけてきたようです。


(富田英伸)


 " I want you to be my girlfriend 〜♪"
Doo-Wop にはこうい若くて素直な詩が似合います。
 The Videls は White Doo-Wop のグループで、1950年代後半頃から、ローズ・アイランドを拠点に活動していました。NY の JDS Label で録音した「Mister Lonely」がヒット。曲を書いたのは The Videls のメンバーの Peter Andreoli と Vincent Poncia Jr という2人。
 この2人は The Videls 解散後も、作曲チームを組み、Leiber-Stoller や Phil Spector のもとで多くの曲を作りました。Ronettes の「Do I Love You?」や「(The Best Part of) Breaking Up」は彼らの代表作。また、Buddah-Kama Sutra Label では、The Innocence、The Tradewinds といったスタジオ・ミュージシャンを集めたグループを作ってアルバムをリリース、「Mind Excursion」、「There's Got To Be A Word」等優れた作品を残します。特に達郎さんがカバーした「New York's A Lonely Town」は The Tradewinds のシティ・サーフ・ミュージックの名作。その後、 Peter Anders は1972年にソロ・アルバム「Peter Anders」を発表。Vincent Poncia は Richard Perry Production 等でプロデューサーとして Leo Sayer や Kiss 等を手掛けています。


(富田英伸)

Now That Summer Is Here
『A Letter From The Videls』
The Videls
LP 198X





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