Summer Madness
『Light Of Worlds』
Kool & The Gang
De-Lite DEP2014/LP 1974
 Kool & The Gangというと「Celebration」を筆頭に「Ladies' Night」、「Take My Heart」、「Get Down On It」がリアルタイムの世代なので、初期の彼らは完全に後追い学習。超有名な「Funky Stuff」と「Jungle Boogie」はかっこいいと思ったけど、フュージョン色の濃い作品も多いと聞いていたので、初めは食指が動きませんでした。しかしこのインストで「おっ、実は凄いじゃん」と評価一変。初めて聞いたのが15年ほど前の渋谷陽一のサウンド・ストリートで、彼が好きな夏の曲ということでかかり、聞いて目から鱗。静かにうねる様に押し寄せるエレピの波を、何の前触れもなく切り割くRonald Bellのムーグシンセ。それが全てと言っていいシンプルな作品ですが、70年代クロスオーバーの叙情的な側面を包み込んだ名作だと思います。いかにも夏の夜の海辺で聞いたら大はまりでしょう。1976年の『Love & Understanding』では8分間に及ぶライブ・バージョンが収められており、後半の女性コーラスがなかなか気持ち良いです。


(パープル蛭子)






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