鎌倉物語
『kamakura』
サザンオールスターズ
Taishita VIH 1/2/LP 1985
夏だ!サザンだ!あたりまえー!
サザンはやっぱりコンサート。隣の森から内野スタンドに風が吹いてきて(注、私の育ちはビーチではなくて西武球場)、飲んだビールのうまいこと。怪しげなグッズをお土産に買ってさらにハッピー。
先日テレビでサザンのメンバーが「夏というと一言」というお題をやってました。関口さんは「半ズボン」と相変わらずでしたが、我らが原由子チャンは「みかん」。曰く「甘酸っぱくて、ほろ苦い」。と、いくら説明しても「夏→夏みかん」でまんまじゃないかと桑田佳祐に聞いてはもらえず・・・。ともあれ原由子ヴォーカルの「鎌倉物語」はそんなミカンな夏の思い出がいっぱいです。夕暮れ時に、達郎氏の「さよなら夏の日」と一緒に聞くと、思いっきり甘酸っぱくなれます。ちなみに本曲のイントロとアレンジは秀逸。
(たかはしかつみ)
夏の夜といったらお盆。浴衣、花火に暗い女の子。これぞさだまさしの世界。忘れてならない、日本の風景の歌い手です。本作はグレープ解散後のソロ第1作。名アレンジャー渡辺俊幸のサポートを得、以降4作目までのさだまさしは、着想、楽曲、アレンジ、歌唱と揃い、エバーグリーンの作品を連発します。
闊達にさわぐばかりが日本の夏でないことをこの歌は思い出させます。お盆は一年で一番あの世に近い季節ですからね。宗教的というのでもないですが、自然とか祖先とか、何かへの畏敬の念が2人を言葉少なくさせる。じっと見つめる線香花火。静けさをかきたてるフォークギターのアルペジオ。流れ星、蛍に送り火といった小道具たち。これもまた一つのすてきな涼み方ではないでしょうか。ちなみに伊集加代子女史のバックボーカルは、シベリアでも、ここでもクールに流れていたのでした。
(たかはしかつみ)
線香花火
『帰去来』
さだまさし
Electra L-10055E/LP 1976
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