一方、Ivan Linsの『Um Novo Tempo』は昨年出たアルバムですが(輸入盤のみ)、こちらも定番化は必至。子どもたちの合唱や笑い声がフィーチャーされていて、「クリスマス=教会=聖歌隊」という図式を思い浮かべるわたしには、たいそう厳かな気持ちにさせられそうなところだけど、もっとラフなコーラスなのです。こんな聖歌隊の歌うミサなら気軽に参加できそうです。
1曲目の「Um Feliz Natal」はあの Jose Feliciano が曲作りとボーカルにも参加しています。個人的には、クリスマスの高揚感がよく表れていて一番好きな曲。クリスマス気分を盛り上げる「Entao E Natal(War Is Over)」は、いわずもがなの John Lennon の名曲です。もはやスタンダードになったんだなぁと感慨もひとしおですね。有名なドイツ民謡「O Tannenbaum」のポルトガル語版「Um Bom Natal」は、せつない気持ちにさせられるいいアレンジです。
この時期だけのにわかクリスチャンは日本人の悪いクセだけど、このアルバムを聴くと一瞬だけど信仰心が芽生えるかも。Ivan の声って、クリスマスにもはまるわぁ。
(なかのみどり)
『Um Novo Tempo』 Ivan Lins
Abril Music 1107019-2
1999/CD
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