ユーミンには雨にからんだ曲がたんとあります。比較的初期に多いみたい。その中でも「雨のステイション」は屈指の名曲だと思います(きっとたくさんの方が同意してくださるはず)。「ステーション」じゃなくて「ステイション」ですよ。当時、こういうこだわりにも感心してたっけなあ。のっけからいきなりくってくって始まるイントロでまずKO。この曲は、熟しきってたティンパンが、ティンパンたる名演奏でボーカルを支えているのも大きな聴きどころです。みんないいけど、細野さんのベースが際立ってすばらしいと思う。こんな風に弾きたいと願うベーシスト諸氏は絶対にたくさんいらっしゃるはずです。
この頃のユーミンの詞は、情景の切り取り方、言葉の選び方、メロディへの乗せ方など、とにかく天才的でした。30年近く経った今だって、こんな人はあんまりいないです(aikoが少し似ている気がするのはわたしだけ?)ユーミン21才、ティンパンもまだ20代半ばです。信じられないよね。