1978.10.06
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LP(英) Virgin V2108
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1979.01.25
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LP(日) ビクター VIP-6928
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1984.03
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LP(英) Virgin OVED61
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1987.07
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CD(英) Virgin CDV2108
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1989.03.01
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CD(日) ヴァージンジャパン VJD-28107
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1992.04.01
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CD(日) ヴァージンジャパン VJCP-23133
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LP
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英国盤
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A-1
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Meccanik Dancing(Oh We Go!)
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Partridge
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A-2
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Battery Brides (Andy Paints Brian)
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Partridge
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A-3
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Buzzcity Talking
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Moulding
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A-4
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Crowded Room
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Moulding
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A-5
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The Rhythm
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Moulding
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A-6
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Red
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Partridge
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B-1
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Beatown
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Partridge
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B-2
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Life Is Good In The Greenhouse
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Partridge
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B-3
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Jumping In Gomorrah
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Partridge
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B-4
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My Weapon
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Andrews
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B-5
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Super-Tuff
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Andrews
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B-6
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I Am The Audience
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Moulding
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CD
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01
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Meccanik Dancing(Oh We Go!)
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Partridge
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02
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Battery Brides (Andy Paints Brian)
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Partridge
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03
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Buzzcity Talking
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Moulding
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04
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Crowded Room
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Moulding
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05
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The Rhythm
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Moulding
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06
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Are You Receiving Me? *1
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Partridge
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07
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Red
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Partridge
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08
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Beatown
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Partridge
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09
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Life Is Good In The Greenhouse
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Partridge
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10
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Jumping In Gomorrah
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Partridge
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11
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My Weapon
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Andrews
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12
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Super-Tuff
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Andrews
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13
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I Am The Audience
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Moulding
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Personel:
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Andy Partridge(g,vo)
Colin Moulding(b,vo)
Barry Andrews(kb)
Terry Chambers(ds)
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Producer:
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John Leckie
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Engineer:
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John Leckie
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Recording Studio:
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Abbey Road Studio (London)
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*1 英国盤 CD の Bonus Track は英国では Single (VS231) だけの発売。英国以外の国では、今の
CD と同じ曲順の LP が発売された。
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LP
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日本盤
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A-1
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Meccanik Dancing(Oh We Go!)
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Partridge
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A-2
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Battery Brides (Andy Paints Brian)
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Partridge
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A-3
|
Buzzcity Talking
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Moulding
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A-4
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Crowded Room
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Moulding
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A-5
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The Rhythm
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Moulding
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A-6
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Are You Receiving Me?
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Partridge
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A-7
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Red
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Partridge
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B-1
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Beatown
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Partridge
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B-2
|
Life Is Good In The Greenhouse
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Partridge
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B-3
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Jumping In Gomorrah
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Partridge
|
B-4
|
My Weapon
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Andrews
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B-5
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Super-Tuff
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Andrews
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B-6
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I Am The Audience
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Moulding
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Go+ (Bonus 12") *2
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EP
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A-1
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Dance With Me, Germany
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Partridge
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A-2
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Beat The Bible
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Partridge
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B-1
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A Dictionary Of Modern Marriage
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Partridge
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B-2
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Clap Clap Clap
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Moulding
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B-3
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We Kill The Beast
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Moulding
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*2 英国初回盤 15,000プレスのみに 12"EP Go+ がおまけで付いていた。これには Go 2 の曲の
Dub Version が入っている。この5曲は後に、Partridge のソロ LP Take Away/The Lure Of
Salvage (V2145,1980.02.29)と共に CD Explode Together に収められている。
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Go 2 は前作同様、New Wave Band としての XTC の魅力が詰まったアルバム。今や XTC をパンクのコーナーに置くレコード屋もないでしょうが、当時の
XTC は紛れもなくパンクの文脈に位置するバンドであり、新しい物好きのリスナーに注目される存在でした。ライヴで培われた高い演奏力と、世の中を一歩引いた視点から眺めるような屈折感が相まって、肉体性と知性の両面から押してくるバンドとして評価が徐々に高まってきました。日本で高い評価を得る様になったのは確かこの頃からで、本作はミュージック・マガジン1980年増刊号で、パンク・アルバム100選の1枚に選ばれています。ヒプノシスが手掛けた「This
is a RECORD COVER. This writing is the DESIGN upon the record cover.」などとタイプ活字がだらだら書かれているだけのジャケット(レーベルも同様)も話題になりました。
ライヴ・バンドとしての肉体性は「Meccanik Dancing」,「Red」,「Beatown」, 「Jumping
In Gomorah」での疾走感に顕著。一方の知的な側面は「Battery Brides」に聴かれます。さらにおまけの
EP だった Go+ ではアルバム収録曲のダブ・バージョンという当時はまだ珍しかった試みがなされ、原曲を前衛的アプローチにより再構築したことで、彼らのクールで先鋭的な側面が一層露わになった様に感じられます。
本作は Andy と Colin の他に Barry Andrews が作った曲が2曲も含まれており、前作よりも個々人のカラーが強いアルバムと言えます。その中では「Battery
Brides」と、この時期にシングルとして出された「Are You Receiving Me?」は初期 XTC の4人、特に
Andy と Barry の持ち味が最大限に発揮された集大成のような曲でした。しかし、それら以外では
Andy と Barry のセンスが噛み合わなくなってきた印象が強いです。本作の製作段階から Barry
と Andy は対立し、結局 Barry がバンドを脱退します。
脱退した Barry は Robert Fripp という Andy 以上に難しい人物(笑)をパートナーに選んで
League of Gentlemen を1981年に結成、LP 一枚を発表しましたが、Frippが同年に新生 King
Crimson を結成した為に消滅。Barry は翌年に結成した Shriekback というテクノ・ファンク・バンドで80年代は活躍しました。優秀なプレイヤーだった
Barry の脱退はバンドの一大転機でした。彼は外部から音楽的刺激を与えたことでバンド全体の音楽的成長に貢献した人物でありました。彼の脱退は
Andy にとってもショックだったようでしたが、結果的に Andy を中心によりまとまりのある一枚岩のバンドへ変化を遂げるきっかけともなりました。
Go2 は、現在の XTC ファンからはもう一つ受けの弱い作品で、当人達もあまり満足していないそうですが、決して悪くないです。ちょっと地味な印象を受けるのは
Pop な側面がさほど目立たないからでしょう。しかし、P-Model や有頂天などの日本の New
Wave/Techno Pop Band を筆頭に多くのミュージシャンに強い影響を与えたし、今振り返ってみてもオリジナリティのある魅力的なラインナップだったと思います。
しかし、こんな彼らが後年、Beatles や Beach Boys、または60年代サイケデリック・サウンドを志向する事になろうとは、この時点ではとても想像つかなかったことでしょうね。
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